浄化槽本体の材質は、近年製造されるもののほとんどがプラスチック製(FRPやジシクロペンタジエン)でできています。
浄化槽の中で樹脂製のもの(FRP等)は、材質そのものの劣化が進みにくいため30年程度は補修等メンテナンスの必要がないと言われていますが、しかし浄化槽に外部からの力、浄化槽に過大な重量物が乗った(多い事例としてはダンプトラックなど重量のある工事車両が乗ってしまったなどがあります)、地震で過大な土圧、水圧が加わわったりすると破損や変形が発生してしまい、漏水や隔壁の変形、破損、さらには配管が外れて、勾配不良、浄化槽の水平の狂いなどが生じてしまったりします。
樹脂製のものに比べてRC製(鉄筋コンクリート製)については、特に腐敗式の浄化槽は、発生するガスにより、20年程度で内部コンクリートの劣化により、補修が必要になる傾向にあります。
ほかにも、浄化槽に設置されている機器類は24時間常に動いている機械もあるため5〜10年程度で故障が発生してしまう場合が多いです。